仕事

移住先の職場に早く慣れたいと思ってもなかなかうまくいかない時、「もっと会話で仲良くできたらいいのに…」と思うことありませんか?そんな時にピッタリの会話のコツを教えます。

名前を呼ぶときはファーストネームで!

本土の職場では、たとえ同僚であったとしても職場内では苗字で呼ぶのが常識ですよね。でも沖縄の職場ではファーストネームで呼ぶのが基本です。何しろ同じ職場内で同じ苗字の職員は山ほどいます。

例えば「金城」「宮城」「比嘉」なんて苗字は沖縄では超メジャーですから、必ずといってよいほど職場内でかぶります。もちろん本土の職場でも苗字がかぶることはありますが、イメージ的にはレアなケースですよね?ところが沖縄ではこうしたケースはよくある話なのです。しかも同じ職場内に2人以上同じ苗字の人がいることもザラです。だから基本的にファーストネームで呼び合います。

でもこれって本土出身者からすればかなりのプレッシャーですよね?だってファーストネームを呼ぶ相手といえば「恋人」「夫(妻)」「きょうだい」のように特定な関係にある相手だけですもの…。私も移住したばかりの頃は恥ずかしくて、同い年の同僚であっても下の名前で呼ぶことができませんでした。

でも地元の人から見ればこうした態度をみると「わざと距離を作ろうとしている」と感じてしまうのです。つまり壁を作っているように見えるというわけ!

だから沖縄出身の同僚と1日でも早く仲良くなりたいのなら、恥ずかしがらずに堂々と下の名前で呼んでみてください。最初の一歩を踏み出すのが大変ですが、やり続ければ全く気にならなくなります。それに相手の反応が急にフレンドリーになるので結果オーライですよ!

会話のきっかけに困ったら出身地をきく

沖縄県民の地元愛は、本土からの移住者が想像する以上にスゴイです。しかも生まれ育った地域に対する愛情は、一度あふれ出すと止まらなくなります。しかもきっかけさえあればいつでも勢いよく地元愛が放出されるので、県出身同志の集まりだと無意識にお互いでセーブします。

でもこれは沖縄県内ではビジネスの上でも重要なことなのです。例えば名刺交換から本題に入る前の世間話や接待の席でも、「して(そういえば)、○○さんはどちらの出身です?」と切り出すのはよくあるケース。しかも偶然にも相手が同じ地元出身だとわかると、その場ですぐに意気投合!場合によってはとんとん拍子に契約がもらえてしまうこともあります。

さすがに移住者が沖縄出身の同僚と地元が同じになることはあり得ませんが、相手の出身地をきくことはできます。そしてこれが実は仲良くなるコツなのです。確かに沖縄県民は地元が同じだとわかると一気に距離が縮まります。

でも生まれ育った地元に興味を持ってもらえることも大好きなのです。さらにあふれ出る地元愛を丸ごと受け止めてくれる人は、無条件に好きになります。つまりこのロジックが分かれば地元出身の同僚と仲良くなるのは簡単というわけ!

要は相手が話したいことに話題を振り、素直に話を聞き続けることが大事なのです。でも途中で相手の話を否定をしたり、無理やり自分の話を入れてきてはいけません。思う存分相手の地元自慢をさせてあげるのです。ひとしきり話をさせれば相手も「ちょっとしゃべりすぎたかな?」と反省し、「そういえば君の地元ってどんなところ?」と話題をこちらに換えてくれます。

むやみに方言を使わない方がいい

少しでも仲良くなりたいという気持ちはわかりますが、むやみに覚えたての沖縄方言を使うことは辞めた方がいいです。沖縄の方言は地域によっても大きく違います。沖縄本島であっても南部・中部・北部で方言が違いますし、同じエリアであっても集落によって言葉や方言の意味が変わります。

さらに年齢は性別によっても方言が変わります。例えば年長者に対して使ってはいけない言葉もありますし、女性が使うと「はしたない!」と怒られてしまう男性専用の言葉もあります。もっと深く掘り下げると「観光客が使うカタコトの方言は許せても、沖縄移住者が中途半端な方言を使うのは気に入らない」と思う地元県民もいます。

もちろんいろいろな感じ方をする人がいてよいのですが、あくまでも仕事上の付き合いですから無用な不快感を与えないのがベストです。

職場同僚との距離感は縮めるのも引き離すのもあなた次第

沖縄では、「ビジネスだから」「プライベートだから」で人間関係を区別することは基本ありません。ですから職場の同僚がプライベートで友人となることはよくありますし、プライベートな関係からビジネスパートナーになることもあります。だから「仕事ばかりをしていると友達が出来ない」ということはありませんし、かえって「仕事をしているから友達が出来た」という移住者も多いです。

ただしもしもあなたが「プライベートと仕事はきっちり分ける」という考え方であれば、距離感の取り方を考えなければいけません。いずれにしても今の職場で同僚との距離感を変えたいのであれば、あなたから行動する必要がありますよ。

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