
旅行先でその土地の方言を使ってコミュニケーションが取れると旅の楽しみが広がります。でも沖縄の方言は年齢によって違うので使い方が難しい…。そんな時は比較的簡単に使える若者沖縄方言がおすすめです。
初心者レベルその①「でーじ」
【意味】とても、すごく、大変、めっちゃ
【使用頻度】★★★★★
【使い方】子どもからお年寄りまで幅広く使われる方言です。もともと「一大事」に由来するので、いろいろな場面で使うことができます。イントネーションを気にしなくても使うことができるので、最も使いやすい沖縄方言です。
- 「でーじスゴイ!」(ものすごいね!)
- 「でーじ!」(大変!)
- 「でーじやっさ」(ひでーな)
使用上の注意
なんにでも使うことができますが同じ表現でも言い方によってとらえ方が変わるため、最初は「でーじ!」のように単独で使うことをおすすめめします。またあまり強く言い過ぎると相手に対して威圧感を与えるので、ソフトな感じで使うと良いでしょう。
初心者レベルその②「まさかや」
【意味】ほんと?、うそでしょ?、まじでー?
【使用頻度】★★★★★
【使い方】この言葉は「まさか」の語尾に沖縄方言の特徴である「や」をつけたものです。ですから意味としては「ほんとなの?」「冗談だろ?」と同じようなかんじで使います。意味の捉え方は言い方と語尾の印象で変わります。
- 「まさかや…」(嘘でしょ…)
- 「まさかやー!」(マジで?!)
- 「まさかや~」(冗談だろ?)
※わかりづらいと思うのですが、本当にちょっとしたニュアンスの違いなのでスミマセン!
使用上の注意
驚いたときに使う方言なのですが、区長や語尾の印象でショックの度合いが変わってきます。おどおどとした感じで「まさかや…」というと精神的苦痛を伴うショックを表す言葉になってしまいますので、感覚がつかめるまでは元気よく思いきって使うようにしましょう。
初心者レベルその③「上等」
【意味】いいね、最高、高級、上品
【使用頻度】★★★★★
【使い方】物事をほめる時に使う方言です。土産物品店で値引き交渉をする時に使うと、店主の機嫌がよくなり成功率が上がります。もちろんそこから先の成功はあなたの交渉術にかかってきますが…。
- 「その服上等だね」(その服、いいね!)
- 「上等、上等」(いいことだね)
- 「でーじ上等」(最高だね!)
使用上の注意
いろいろなものをほめる時に使うことができる便利な方言なのですが、年配の人に対して使うときには「上等ですね?」のように敬語とのミックス遣いをするのがポイントです。
中級レベルその①「やっさー」
【意味】そうだね、その通り、~でしょ?
【使用頻度】★★★☆☆
【使い方】地元県民では比較的よく使う言葉です。「~やっし」も同じ意味で使います。男女ともに使う方言ではありますが、年配の人に対して使う言葉ではありません。友達同士ではよく使いますが、職場の同僚に対してはあまり使いません。
- 「やっさ、やっさ」(そうそう ※相づち感覚で使います)
- 「上等やっし!」(高級品だな!)
使用上の注意
語尾につける沖縄方言の代表「~さぁ」と同じ意味で使うのですが、「~さぁ」が年齢問わず使うことができる方言に対して「やっさー」はフランクな関係の相手に対してのみ使う方言です。軽いノリで会話が出来る沖縄の友人には有効ですが、初対面の相手に対して使うと「なんだ、こいつ?」と思われます。
中級レベルその②「~ばあ?」
【意味】質問する時に語尾につける方言
【使用頻度】★★★☆☆
【使い方】相手に質問するときに言葉の語尾に使う方言です。
- 「やーは、行かんばあ?」(君は行かないの?)
- 「だーるばあ?」(そうなの?)
使用上の注意
語尾に使う方言なので、言葉の強さによって意味が変わってしまうことに注意が必要です。例えば「だーるばあ」の場合、語尾をソフト調にすると「そうなの?」となりますが、断言するように強い口調にすると「そうかよ!もういいよ!」となってしまいます。
上級レベルその①「あふぁー」
【意味】あちゃー、やっちゃった、しまった、気まずい、びっくりした
【使用頻度】★★☆☆☆
【使い方】「やっちゃった」的な使い方をします。過去の経験に対する感情を表す方言なので、「びっくりした」とか「やっちゃった」と同じように使います。
- 「あふぁーした」(びっくりした!)
- 「しにあふぁーした」(マジで気まずかったよ)
使用上の注意
この方言は年配の人に使ってはいけません。年配の人は「あふぁー」という表現を使いませんので、間違って使ってしまうと不機嫌になってしまう危険があります。ただし地元の若者の間では頻繁に使う方言なので、同年齢の地元の友人に対しては積極的に使ってみましょう。
上級レベルその②「にりー」
【意味】面倒、めんどくさい、疲れる
【使用頻度】★★☆☆☆
【使い方】やる気が出ない状態を表す若者方言です。それほど珍しい表現ではないのですが、あまり良い意味では使いませんので星2です。
- 「にりーやっさ」(面倒くせーなー)
- 「話が長くてにりた」(話が長くて疲れちゃったよ)
使用上の注意
使い方でも触れましたが、この方言はあまりいい意味では使いません。積極的に使うものではないので意味を知っている程度にとどめておく方が良いでしょう。
上級レベルその③「あが!」
【意味】痛い
【使用頻度】★★★★★
【使い方】つまずいたときや何かにぶつかった時に思わず「いて!」といってしまいますよね?この「いて!」と同じように使うのが「あが!」です。無意識に使ってしまう方言なので、年齢問わずよく使います。
- 「あが!」(いて!)
使用上の注意
年齢を問わずよく使う方言ですが、観光客の立場で使うのはあまりおすすめしません。あくまでも無意識に使ってしまうからこそその痛みの具合が伝わるだけで、考える時間がある間は使ってもあまり意味がありません。ちなみに沖縄移住者が足をぶつけたときに「あが!」というようになると「島ナイチャー(沖縄の生活や考え方にすっかり馴染んだ移住者)」といわれます。