本島北部の名護市に天仁屋(てにや)という地域があります。そこには国指定天然記念物に指定された「嘉陽層の褶曲」があります。ここで見られる景色はまさに絶景!わざわざ足を運ぶ価値がある景色に出会えます。

嘉陽層ってなに?

嘉陽層の褶曲

天仁屋の集落を抜け海岸に降りる急な坂道を下りていくと、「嘉陽層の褶曲」と書かれた立派な石碑が建っています。とはいえここを訪れる人は少なく、沖縄に住んでいる人ですらこの場所のことを知らない人もたくさんいます。

そもそも「嘉陽層(かようそう)」というものがどういうものなのかがよく分からないという人もいるのではないでしょうか?かくいう私もほとんど知りませんでした。

簡単に説明すると「海底地すべりの堆積物」のことを嘉陽層といいます。

天仁屋の嘉陽層は、今から約5400万年~約3700万年前の深海に出来上がった地層といわれていて、主に砂岩と泥岩が積み重なってできる「タービダイト」と呼ばれています。

波型の細かな褶曲が見られるのは「バン埼」と呼ばれる場所なのですが、この場所は潮が引いている間でなければたどり着くことが出来ないため、本当に限られた時間にだけ見ることが出来る絶景といわれています。

とはいえ嘉陽層の褶曲は、わざわざ危険を冒さなくても観ることは出来ます。そしてそこで見られる嘉陽層は、「日本列島がどのようにして出来上がったのか」を知ることが出来ます。つまり「現代に居ながら太古の深海の様子を目の前で見ることが出来る」というわけなのです。

見たことのない沖縄の海を見ることが出来る

嘉陽層の褶曲

石碑が建てられた場所に車を停めると、海のそばなのに川のせせらぎが聞こえてきます。

それもそのはずです。この場所には天仁屋川が流れており、すぐそばにはこれから待ち受ける景色とは全く異なるのどかな風景が広がっているのです。

嘉陽層の褶曲

海に向かって歩いていくと少しずつ周りの風景が変わってきます。透明度の高い天仁屋川の流れは穏やかで、小さな子どもの水遊び場としてもちょうど良い感じです。

ようやく海岸までたどり着くと、そこは太平洋が広がっています。

嘉陽層の褶曲

天然記念物に指定されているものの過剰な観光化はされておらず、まさに自然の状態そのままです。

観光客が多く集まる有名なビーチのように細かな砂浜ではなく、大小さまざまな石が積み重なっている男性的な印象の海です。ただしその透明度の高さは、他のビーチと比べても大差ありません。

嘉陽層の褶曲

ちょっとした探検気分が味わえる

嘉陽層の褶曲

この日の私はたまたま近くで仕事をしていた時に空き時間が出来たため、スラックスにヒールという服装。しかも嘉陽層の褶曲が最も美しくみられるといわれるバン埼まで行く時間もありませんでした。

とはいえ久々に訪れる場所だけに、車に常備していた運動靴に履き替え、比較的安全な場所を散策することにしました。

それでも思わず見入ってしまいそうな複雑な地層が作り出した幻想的な世界を堪能することが出来ます。それだけでなくちょっとした冒険心をくすぐられるようなこんな場所もあります。

嘉陽層の褶曲

実はこの場所は、キャンプ地として地元では人気がある場所です。とはいえほとんど知る人がいないだけに、ほとんど手つかずのままの自然が見られます。

ちなみに天仁屋川付近の海岸一帯は、松山ケンイチが主演を務めた映画『カムイ外伝』のロケ地でもありました。撮影当時は海岸一帯に忍者たちが住む集落が建てられたのだとか…。

確かに沖縄っぽい感じがしない上に、太古の地層と海に覆いかぶさるようにして立つ山の緑、そして透明度の高い水と穏やかな天仁屋川の流れが一か所に集結しているこの場所は、映画のイメージ通りの場所だったといえそうです。

見事な嘉陽層を見たければ潮が引く1時間前に到着するのがおすすめ!

嘉陽層の褶曲

最も美しい嘉陽層を見ることが出来るバン埼は、潮が引いている時であれば歩いてたどり着けます。ただし満ち潮の時にはその道すらも無くなってしまいます。

もちろんバン埼まで行かなくても迫力ある太古の景色を見て楽しむこともできますが、わざわざ足を運ぶのであればぜひバン埼まで行ってみて!

そこにはあなたの想像を超える絶景が待っていますよ!

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