
意外なことに、沖縄県はクルマエビの生産量が日本一です。クルマエビ養殖について知って、おいしく食べましょう!
クルマエビ養殖について
沖縄県のクルマエビ養殖は復帰前の昭和46年頃から始まりました。当初は養殖技術が発達していなかったこと、沖縄県周辺の海域に天然のクルマエビが生息していないことから、県外から種苗(しゅびょう。稚魚のこと)を購入して養殖していたため、県外の種苗の生産量や価格に左右されていました。
その後、配合飼料を開発し、海洋深層水を利用した種苗の生産に成功したため、今では生産量日本一になりました。沖縄本島、久米島、石垣島でクルマエビが養殖されています。旬は秋から冬なので、お歳暮などの贈答品に用いられることも多いです。
クルマエビを知ってもらうために
クルマエビ養殖の盛んな久米島では学校の給食にクルマエビの塩焼きが出ました。生産者を招いてクルマエビについてのお話もありました。
また、産業まつりに出店したり、車エビ祭りを開催して、車エビにふれる機会を増やす工夫をしています。
クルマエビのレシピ
海老の調理方法は色々ありますが、今回は塩焼き、てんぷら、パエリアをご紹介したいと思います。
塩焼き
しっかり焼くと殻ごと食べられます。殻は香ばしく、身はふんわりとしていて、ほんのり甘くておいしいです。
作り方
- ひげをキッチンバサミで切る。
- 殻の隙間(尾尻側)から竹串をさして、背ワタを取ります。
- グリルに並べて多めの塩を振り、中火でしっかり焼きます。
えびのてんぷら
本土ではよく食べられるエビのてんぷらですが、沖縄ではエビのてんぷらを扱っているてんぷら屋さんは少数派です。クルマエビは沖縄周辺で取れなかったからかもしれません。
作り方
- 殻をむき、背ワタを取る。
- お腹に5,6カ所切れ目を入れて、エビをまっすぐにする。
- ボウルに卵を溶き、冷水を加え、薄力粉を入れて衣を作る。
- エビに衣をまぶし、カラッと揚げる。※衣に冷水を使うとカラッとした衣になります。
パエリア
材料は沖縄のもので揃えると、うちなーパエリアになります。
作り方
- 米は洗ってザルにあけ、水気を切っておく。
- あさりは塩抜きをする。
- エビは殻付きのまま、背ワタを取る。イカのわたを取り、食べやすい大きさに切る。
- 玉ねぎ、にんにくはみじん切り、マッシュルームは薄切り、いんげんは3cmくらいの長さに切る。
- フライパンに油を熱し、エビ、イカ、いんげんを入れて炒めて取り出しておく。
- フライパンにあさりと水を入れて火にかけ、あさりの口が開いたら、塩、こしょう、サフランを入れて取りだす。
- フライパンに油を敷き、玉ねぎ、にんにくを入れて炒め、マッシュルームも加えて炒める。
- 7のフライパンに米を入れ、透き通るまで炒める。あさりを汁ごと加えて、そっと混ぜる。
- エビ、イカ、いんげんを彩りよく飾り、ふたをする。沸騰するまで強めの中火にし、沸騰したら中火にして15分ほど煮る。
- 炊けているようなら、30秒程度強火にしてから火を止める。10分ほど蒸らして、シークヮーサーをしぼっていただきます。※ご飯が炊けるまではふたをあけてはいけません。
他にも、エビフライやピラフ、みそ汁にしてもおいしいです。ほんのり甘い沖縄産のクルマエビを美味しく食べてくださいね。